3.自分にとってのおしゃれを定義する
前回の記事では、おしゃれになるためには、人の評価を意識した自分にとってのおしゃれを定義する必要があると書きました。
今回はその方法について考えます。
○おしゃれを定義する方法
まず「おしゃれの評価者」とそれに合わせた「おしゃれの方向性」を考えます。
前回のエントリーのとおり、おしゃれは多様です。
どのような方向性でおしゃれするのかが決まっていなければ、おしゃれしようにもどうするか決まらず、行き当たりばったりでブレブレなおしゃれになってしまいます。
そのため、最初にどんなおしゃれをするか、おしゃれの方向性を決める必要があります。
一方、人の評価(評価者)のないおしゃれはあり得ません。
そのため、方向性を考えるにあたっては、誰に評価されるのかを考慮する必要があります。
言い換えれば、おしゃれの方向性は、評価者に影響されるということです。
そこで、おしゃれの定義を「○○(グループ)の○○(人)が評価するもの・こと」という形にすることで、評価者とその評価に合わせたおしゃれの方向性を決めてしまおうというのが私の考え方です。
○きっかけと理由から定義を考える
このブログの読者は、何かしらのきっかけや理由があって、おしゃれになりたいと思い、このブログにたどり着いたはずです。
そのきっかけと理由からキーワードを拾って、どこの(グループ)、誰(評価者)が評価するものか考えます。
私は、原宿でおしゃれな人たちを見たことがきっかけでおしゃれになりたいと思うようになりました。
私は大学に入学する前から、学生時代は学業の他に何か自分にとって新しいことに取り組みたいと考えていました。
そんな中で目にした原宿の人たちの個性的なスタイルは、それまでおしゃれに縁のなかった田舎者の私にとって新鮮で魅力的なものであり、すぐに「あんなふうになりたい」と思いました
また、取り組む内容は、達成感を得るため、達成度合(レベル)の測れるものが望ましいと考えていたことも理由となって、おしゃれに取り組むことを決めました。
○きっかけ+理由=定義
この場合、キーワードは次のようになります。
きっかけ = 原宿、おしゃれな人
理由=達成度(レベル)
ですので、どこ(グループ)=原宿、誰=原宿の人となり、理由と合わせてこれを単純に繋げると、定義は「原宿の人が、おしゃれの達成度を評価するもの」になります。
これでも、大まかな方向性は「原宿の人に評価されるスタイル」で決まりますが、より具体的にするため、これに当てはまるものを探した結果、最も近かったのが原宿のストリートスナップでした。
ストリートスナップは、原宿(その他の場所もある)で、雑誌の編集者等が、街を歩いているおしゃれな人を評価し声を掛け撮影するもので、上記の定義にも沿っています。
こうして私にとってのおしゃれの定義は「ストリートスナップされること」になり、方向性は「ストリートスナップされるスタイル」になりました。
○うまく定義できない場合
定義は具体的であればあるほど、方向性と評価者をイメージしやすくなります。
私の場合は、キーワードに当てはまる具体例が見つかりましたが、見つからない場合もあると思います。
その場合、その定義が評価者と方向性を決めるものであれば、この段階では多少抽象的であっても、後で具体化されるため問題ないと思います。
抽象的過ぎて評価者と方向性が決まらない場合は、きっかけと理由を掘り下げて考えることで、キーワードを具体化する必要があります。
また、キーワードが複数あって定義できない場合には、それらのキーワードに優先順位を付けて、優先順位の高いものを選ぶと定義しやすくなると思います。
もしきっかけや理由に全く人が出てこないようなら、それは人の評価を必要としていないということかもしれません。
このブログでは、人の評価があることを前提としていますが、人の評価のないおしゃれが悪いわけではなく、それも一つのやり方だと思います。
○人の数だけ定義があって良い
「会社の上司が評価するもの」
「家族が評価するもの」
「サークルの異性が評価するもの」
自分なりの定義ができて、方向性と評価者が決まれば、あとはその方向に進むだけ。おしゃれの方向性に悩む人が多くいる中で、その方向性にブレなくなっただけでも、もう半分おしゃれになったようなものです。
とは言っても、どう進んでいいかわからず、失敗したり、進歩を感じられない人が多いのも事実です。
そこで次回は、進み方を考える上での基本となる、人がどのようにおしゃれを評価しているかについて解説します。